インタビュー【株式会社セキュリティ  部長 大瀧貴子 さん】

【写真は左から 藤根路子さん・仲田とし子さん・大瀧貴子さん(今回取材者)
豊福慈未さん・尾崎梨恵子さん・(仲田さんの仕事現場の仮囲い前にて)】

 

今回お話を伺った方

株式会社セキュリティ 部長 兼 管制室長 大瀧貴子 さん

株式会社セキュリティにて部長兼管制室長として活躍されている大瀧貴子さんに、ご自身のキャリアライフと女性の働きやすさについてお話を伺いました。

 

 

ー「子どもや家庭が一番だよ!」の言葉に後押しされてがんばっていますー

●Career Story Of Her

 

私の仕事は、警備員の方々、取引先の方々のお話を良く聴くことです。

私は、10年前パートとして入社、その後すぐに正社員になり大変ありがたいことに、現在は部長という職を拝命しています。
入社後同僚と結婚、出産育休を経て復帰、現在は保育園年長の子供を夫婦二人で育てながら働いています。
子供が小さいうちなどは発熱などで急遽お休みをいただくことも多く、周りに迷惑をかけていると感じることも多かったです。しかし、上司の「子育ては両親ともにするもの、出来る時に出来ることをすれば良い。あなたが居るだけで良い。」の言葉で救われ頑張ってくることが出来ました。

仕事は管制といって、警備員の派遣場所を仕切る役割です。
外で働く方々は暑い中、寒い中大変な中で働いてくれています。一番の仕事はその方々に気持ちよく働いていけるようフォローすることだと考えています。
管制の仕事は多岐に渡ります。面接、採用、現場への配置、業務内容の説明、健康管理、緊急時の対応など・・。商品を販売して終わる仕事では無いので、配置後のフォローアップが最も重要な仕事です。
警備員の方々は各地に散らばっているので、電話でのこのコミュニケーションがとても大切です。悩みを聞くこともありますし、電話等で冗談を言ったりして元気づけるように心がけています。それぞれの人の働き方、要望を把握し、各現場への人の組み合わせ、場所など配置のバランスを取ることにつなげています。

面接で初めて出会った方が、教育を受けた後に現場に出ていきます。その方々と電話や現場訪問時等に、時間をかけてお話しするように心がけています。
中には地方から赴任してくる方、お子様を抱えてお仕事される方など様々な状況の方がいます。特に女性は女性同士の方が相談しやすいこともあるようで、久しぶりに会ったりすると話が止まりませんね(笑)

一方、私はお取引先へも電話で話すことが多いのですが、業界的に女性が応対することが珍しいので、相手に覚えてもらいやすいなと感じています。
女性であるということが、社内、社外、どちらにも良い影響を及ぼしているように思います。

 

-周囲の協力、働きやすさはどんなところですか?

先日、子供の保育園でお遊戯会があり、大きなイベントホールで発表するという機会がありました。出勤日ではありましたが、途中業務を他の方が対応してくださり、両親共に見学に行くことができました。
また、私の業務は、現場に到着した警備員さんからの連絡を受けるために、早朝から出勤することもあります。その場合は、夫に幼稚園の送迎をお願いしています。

夫の協力無くしてはとても働けません。責任のある仕事ですし、夫と同じ職場であることもあり、普段はお休みなどずらして取ることも多いですが、子育ては両親が一緒に行うもの、子供が一番と考えていただける環境でもあります。
このような対応をしていただけることに、夫はもちろんのこと会社の皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。周囲の方々のフォローアップがあってこそ、私が働くことができるのだと感じています。

 

一人でも多くイキイキと働く女性たちの姿を応援していきたい。

-働きたいが不安を感じている女性に対して思うことは?
私は、一人でも多くイキイキと働く女性たちの姿を応援していきたいと考えています。
働く意欲のある女性であっても、「子育て」や「介護」その他様々な不安要素を抱え働きたいけど一歩が進められないと話される方もいます。その不安な気持ちを抱えている方に「大丈夫!」と声をかけ、不安なことを聞き、フォローすることが、私のやるべきことだと思っています。
先日、女性の意見を反映する為、半日勤務などを提案、規定といたしました。女性の声を届けたいと思っています。
警備業は決して男性社会ではないという現状を多くの方に伝えたいと、職場体験なども開催しています。そこでは、会社説明だけでなく、実際に現場で働いている職員との交流や、女性活躍を推進している企業様の現場も直接ご覧いただき、肌で感じていただきたいと考えています。

 

御社の概要を教えてください

仲田とし子さんのインタビュー記事に掲載しています。こちらをご覧ください。
 

今回の取材場所は、一緒に取材させていただいた仲田トシ子さんが警備員として派遣されている三井住友建設株式会社のビル建築の現場。
警備員は派遣される現場での環境に左右されるために、『女性が働きやすい職場環境作り』を進めている三井住友建設株式会社の現場は女性にとって働きやすいとのことでした。株式会社セキュリティは、三井住友建設株式会社の協力会に加盟し、女性活躍推進に向け一緒に取り組まれています。
そこで、株式会社セキュリティの大瀧さんのお話を伺うと共に、働く現場としての三井住友建設株式会社が進めている取り組みも取材させていただきました。

 

三井住友建設株式会社での取り組み


「けんせつ小町」とは、建設業界で働く全ての女性の愛称です。(「けんせつ小町」について詳しくはこちらをご覧ください)

-実際にダイバーシティ推進の先頭に立ち携わっている方はどう感じていますか?

弊社は、平成26年12月1日より「ダイバーシティ推進委員会」を設立し、経営トップの強いコミットメントの下、女性、外国人、シニア、障がい者等の積極的な登用を図るとともに、多様な人材が活躍できる企業風土づくりを実現するため活動しています。

私はダイバーシティ推進担当として、女性活躍推進に資するような研修や交流の場を設ける等の活動を進めています。女性が働きやすい現場環境整備を進めていくことはもちろんですが、現場ごとに条件が異なることもあり、それぞれの意見や状況を把握していくことも大切だと考えています。
また、所長はじめ現場で働く職員はもちろんのこと、弊社の取り組みを理解していただける協力会社も必要です。女性の存在・活躍は、職場の雰囲気を変え、全ての人が働きやすくなることにつながると信じて、進めていきたいと思います。

<三井住友建設株式会社 人事部課長兼ダイバーシティ推進担当 駒ヶ嶺何千子さん談>

 

 

■企業情報

名称/株式会社セキュリティ

設立/昭和63年2月5日

所在地/本社:埼玉県所沢市喜多町17-11   気仙沼復興事務所:宮城県気仙沼市南郷2番地7 南郷会館104号室

代表者/上園 俊樹

URL http://www.security-guard.jp/

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